今、取り組むべきこと。体のバランス作りを心掛けよう

今、取り組むべきこと。体のバランス作りを心掛けよう

細菌、ウイルス、予防
引っ越し、転職、天候、普段の生活ができないなど、私たちは環境が変化すると慣れるのが精一杯ですし、気も張っています。しかし長引けばストレスはじわじわと心身を脅かします。
精神的なストレスは、体の弱い部分に悪影響を及ぼします。
ストレスが不調を呼ぶ原因は、皆さんご存知の「活性酸素」です。
ハラスメント、ウイルスなど、外部からの不快な刺激(ストレス)が多くなると脳は「危険が迫っている」と判断し、自分の意思とは関係なしに過剰な活性酸素が作られます。

呼吸によって取り入れている酸素は、食べたものを燃やしてエネルギーを作り出したり、全身の細胞の新陳代謝に利用されるなどして、各器官の機能をスムーズに働かせるために使われています。
これらの複雑な代謝の過程で、吸い込んだ酸素の約2~3パーセントが体を酸化させる「活性酸素」に変化しているといわれています。私たちの体は、活性酸素を細菌やウイルスなどを殺す武器としても利用しています。細菌などをやっつけるのは白血球という免疫細胞ですが、細菌を白血球の中に取り込んで殺すときに酸素を消費して活性酸素を作り出し、その強い毒性で破壊しています。
適量であれば健康維持に役立ちますが、過剰に発生すると今度は正常な細胞を破壊してしまうという諸刃の剣となるのが活性酸素なのです。
これが善玉活性酸素と悪玉活性酸素です。

そのため、活性酸素の過剰発生はウイルス・細菌による感染症の免疫機能の低下などによって抵抗力が弱まり、細菌やウイルスなどによる感染症に罹りやすくなっている状態になり、さらに高血圧、脂質異常症、糖尿病、がん、うつ、認知症などの生活習慣病の発症に深く関わっています。

体内にバランスを

本来、私たちの日常生活というのは、様々な環境・状況とのバランスの上に成り立っており、ストレスとは「バランスの崩れ」だと表現できます。
ですのでストレス対策に必要なのも、このバランスを回復していくことが大切です。

私達の体は、私達が食べた物だけで作られています。
体にとってのバランスとは、栄養バランスのことです。
栄養面で健康的な食事は、タンパク質・糖質・脂質・ビタミン・ミネラルなどを十分に摂取できるようバランスがとれていることが理想です。

しかし、現代人は加工食品や偏食、エナジードリンクに頼ったり、美容やダイエットのために植物性の食事ばかりだったりと、体のバランスに必要な栄養素が偏りがちです。
偏りがちになる栄養素として挙げられるのが、アミノ酸のリジンとトリプトファンとメチオニン、そしてビタミンB群と脂溶性ビタミンであるビタミンA、ビタミンEです。
リジン、トリプトファン、メチオニンは植物成分では十分に摂取できません。アミノ酸バランスを保つには、動物性食品が効率的ということです。
またエナジードリンクや野菜ジュースに含まれているのはほぼ糖分です。それでは疲労回復も栄養素の補充もできません。

過剰な活性酸素を打ち消してくれるのはビタミンCとビタミンE、細胞や肌を修復してくれるのがビタミンAとビタミンB群ですが、この中で不足しがちなのはビタミンE、ビタミンA、ビタミンB群です。

食生活のバランス

疲労回復に豚肉がオススメされるのはビタミンB群が豊富だからです。
脂溶性ビタミンであるビタミンEは魚介類に豊富で、特にウナギに豊富ですが、ハマチやイカもオススメです。

体を修復してくれるビタミンAは鶏レバーに特に多く含まれています。逆に多すぎるため焼き鳥1本に刺さっている鶏レバー1切れでも十分すぎる計算です。
しかしビタミンAは副作用もあり、過剰(15,000~30,000μgRE/日)に摂りすぎると尿に排泄されずに、肝臓などに蓄積し、頭痛、めまい、吐き気が起こったり、脱毛、皮膚の剥離や痒み、四肢の痛みや腫れなどの中毒症状が起こる場合があります。
何事もバランスが大切です。

そして抗酸化という点で効率的なもののひとつが、水素。
水素は過剰な活性酸素に働きかける優位性があり、過剰な活性酸素を打ち消して仕事を終え、酸化物となってしまったビタミンCやビタミンEを還元する作用もあるとされています。

なお糖類やたばこはストレス解消にほとんど関与できません。すっきりするという気持ちの問題だけであって、活性酸素はむしろ増えてしまいます。
喫煙者は、肩身も狭い時代なので、禁煙に調整するのもいいかもしれません。

生活習慣の中には免疫力の敵がいっぱい!
肥満・生活習慣病:血管は酸素や栄養素の運搬経路ですが、生活習慣病によって血管が老化
冷え:免疫力は体温に左右されると言っても過言ではありません。免疫細胞は37℃前後が一番活発に働けます。低体温に注意しましょう。
暴飲暴食:消化吸収を担当する胃腸に過度な負担をかけてはいけません。
喫煙:血管収縮作用のあるニコチンや発癌物質のタールは、免疫力の大敵です!
ストレス:ストレスにより、『ストレス対抗ホルモン』が分泌されます。これらのホルモンは免疫細胞機能を低下させるため、免疫力を大幅にダウンさせます。
睡眠不足:睡眠中、全身の細胞から成長ホルモンが分泌され皮膚や粘膜、免疫細胞の新生促しています。睡眠時間が減れば、成長ホルモンの作用不足で回復力も低下してしまいます。   

免疫力をアップする食事

免疫力は、全身からつくり出されるものです。そしてその体をつくっているのが食事です。毎日の食事から十分な栄養を摂り、免疫細胞のエネルギーや補助しましょう。

免疫力の基本
卵、鶏肉、豚肉、牛肉、魚肉

腸を元気にする食事
ヨーグルト、はちみつ、バナナ、納豆、わかめ、アーモンド、きな粉、キムチ、わかめ

免疫細胞を元気にするファイトケミカル
キノコ類、ねぎ、にんにく、キャベツ、バナナ、パイナップル

特にパイナップルは、ビタミンCやカリウムなど免疫に必要な栄養素やマンガンなどのミネラルも豊富。さらに抗炎症作用もあり、さらに消化を助ける働き(ブロメライン=たんぱく質分解酵素)があるので、お肉の消化吸収を助けてくれ、便秘解消やダイエットにも最適です!

ブロメライン、パイナップル
また体がいかに栄養素を吸収し、活用するかはミネラルに大きく左右されます。
酵素、ビタミン、ホルモン、代謝にはミネラルが必要です。ミネラルがなければ体は栄養素を充分に活用できません。どんなに野菜・果物からビタミンや微量栄養素を摂取しても、ミネラルがなければ正常な機能を果たさないと言われています。
亜鉛やセレン、銅、マンガンなどのミネラル類、コレステロールなども、免疫細胞の強化には必須の栄養素です。

運動と休息も免疫力には大切
免疫力は、年を取るにつれて低下します。免疫力を高めるためには、バランスの良い食事をすることが大切ですが、そのほかにも、体を動かす、ストレスをためない、十分に休むなどといったことも、大切です。
また唯一無二の抗酸化作用を持つ水素の働きにも注目です。

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