腸組織の障害も明らかに抑制され、水素の有効性が認められた

腸組織の障害も明らかに抑制され、水素の有効性が認められた
学術論文Biochem. Biophys. Res. Comm.(2009),doi:10.1016/j.bbrc.2009.05.117
表 題Hydrogen mediates suppression of colon inflammation induced by dextran sodium sulfate (水素はデキストラン硫酸で起こした結腸の炎症を抑制)
著 者Mikihito Kajiya et al (所属機関 The Forsyth Institute, Boston)
概 要

分子状水素が、その抗酸化作用によって虚血―再還流による障害を予防する事が知られている。
本報告では、水素の抗炎症作用を調べる為に、ヒトの炎症性腸疾患のモデルマウス、即ち、(1)5%デキストラン(DSS)群、(2)DSS+水素群、(3)水素群の3群を設けて、水素溶解水の効果を検討した。
病理所見、体重減少、大腸炎指数、患部の炎症性サイトカイン等の指標が、水素水飲水により有意に改善し、DSSによって起こるマクロファージ浸潤を伴う、腸組織の障害も明らかに抑制され、水素水の有効性が認められた。

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