分子水素は脂肪酸の吸収を抑制する(脂質異常症の改善)

分子水素は脂肪酸の吸収を抑制する(脂質異常症の改善)
学術論文Med. Gas. Res. 2013, 3:6
表 題Molecular Hydrogen attenuates fatty acid uptake and lipid accumulation through downregulating CD36 expression in HepG2 cells (訳:分子水素はHepG2細胞においてCD36の下方制御を通して脂肪酸吸収と脂質蓄積を軽減する)
著 者A.Iio et al(東京都老人研他)
概 要

著者らは分子水素が肥満を抑制すことを報告しているがその作用機作についてはまだ明らかになっていない。肝臓がん細胞であるHepG2の培養系を用いて脂肪酸の取り込みと蓄積に対する水素の影響を検討した。

その結果、分子水素は脂肪酸の転移酵素であるCD36のタンパク質レベルの発現を抑制することによって脂肪酸の取り込みを阻害し、その結果脂質の蓄積を抑制することが明らかになった。この作用機作を介して分子水素は個体レベルにおいても脂質異常症を改善することが示唆された。

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