人間のカラダは60~70%を占めるといわれる「水」でできています。つまり原子レベルでは酸素と水素だということです。次に炭素と窒素。
酸素(62.6%)、水素(9.3%)、炭素(19.5%)、窒素(5.2%)、この4つの元素でカラダの97%が作られています。残りの3%が、カルシウム、リンその他あらゆる種類のミネラル(無機質)です。

そして、ミネラルは年齢とともに体内への吸収率がどんどん悪くなっていき、食の量ではなく質を改善することによって、ビタミンやミネラルの多い食事を取ることが望まれます。
ミネラルはカラダを作るものではなく、円滑化させる潤滑油のようなものですから、「高齢になったから要らない」ということにはなりません。
サンゴカルシウムは通常の食生活では摂取する事ができない珊瑚微粉末で、カルシウムの摂取と同時に必要不可欠なマグネシウムやナトリウム、カリウム、鉄、マンガン、亜鉛など70種類もの豊富なミネラルがバランス良く含まれ、又、身体への吸収も早いのが特徴です。
積極的にミネラルバランスを整え、病気を遠ざけるようにしましょう。

カルシウム(calcium)

元素記号:Ca。主に牛乳・乳製品、煮干し、サンゴカルシウム、豆乳、チンゲンサイなど。
※牛乳で50%、小魚で30%、緑黄色野菜で20%くらいの吸収率ですが、ビタミンDを同時に摂ると損失を抑え吸収を良くすることができます。

どんな効果がある?

  • 骨や歯を丈夫にする
  • 骨粗しょう症を予防
  • 高血圧や動脈硬化の予防
  • 細胞の分裂・分化、筋肉収縮、神経興奮の抑制、血液凝固作用の促進などに関与

1日に必要な量は?

  • 男性: 700mg
  • 女性: 600mg

不足したら?

主にくる病、骨軟化症・骨粗しょう症、低カルシウム血症など。
また、幼児では骨の発育障害が起こり、成長が悪くなります。不足状態が長期間続くと、骨密度の上昇が妨げられて丈夫な骨が形成できなくなり、高齢期、特に閉経後の女性では、骨粗鬆症が起こりやすくなります。また、神経や筋肉の興奮が高まり、テタニー(筋肉の痙攣)やてんかん(全身の痙攣)が起こります。

摂り過ぎたら?

腎結石、高カルシウム血症など。

どんなミネラル?

カルシウムは体重の2%ほどを占め、その99%が貯蔵カルシウムとして骨や歯の材料になります。残りの1%は機能力ルシウムとして血液中に溶け込んでおり、神経や筋肉の調節、血液凝固、ホルモンの分泌、たんぱく質の代謝などに関与しています。
中高年になると骨の吸収と形成のバランスが偏り、骨量の減少が進みます。したがって高齢者になるほど吸収効率の良いカルシウムを摂取しないといけません。

また、「飽食の日本人にたった一つだけ足りない栄養素」と言われるのがカルシウムです。骨との関連ばかり言われるカルシウムですが、不足すると高血圧を招くことも知られています。
若者ばかりではなく高齢者にとっても不可欠の栄養素ですので不足しないような配慮が必要です。

日本人は欧米人に比べると乳製品の摂取量が極めて少なく、魚や加工食品などに比重があります。牛乳のカルシウムは消化吸収率が50~90%にもなりますが、魚などは30%程度度であり、こうしたことからもカルシウムは不足しがちです。