老化の元凶「糖化(身体のこげつき)」にご注意を!

老化の元凶「糖化(身体のこげつき)」にご注意を!

「血糖値」というと糖尿病の人のことかな?と思われるかもしれませんが、実は老化、美容にも密接に関わっています。血糖値が急激に上がったり、高い状態が続いたりすると、体の中では「糖化」という反応が起こります。

身体の「こげ」・糖化にご注意を

糖化とは、体の中でタンパク質と余分な糖質が結びつき、タンパク質が変性、劣化して、最終糖化物質(AGEs)を生成する反応をいいます。
身近な例では、ホットケーキのように、タンパク質を多く含む牛乳や卵に砂糖を混ぜて焼くと、こんがりと褐色に変化し、美味しそうな香りがします。
このこんがりと褐色に変化したものを「糖化」といい、実は、私たちの体の中でも起きていることです。

糖化にご注意

現在では、老化の原因として、考えられているのは、細胞の酸化糖化と言われています。

私たちは呼吸をして、酸素を吸って生きています。酸素は肺から体に入り、細胞に送られ、細胞膜から細胞の中に入ると、栄養素となる物質を酸化します。例えば、取り入れたブドウ糖を酸化させ、分解することでエネルギーを出し、このエネルギーが体を動かす原動力となります。
しかし、酸素は栄養物だけでなく、あらゆるものを酸化する力があります。
この「酸化」が「身体のサビ」と呼ばれ、生活習慣病の一因となっていると言われています。

一方で、ブドウ糖はエネルギーになるだけではなく、その分解産物から脂肪が出来たり、タンパクや核酸になったりします。さらに脳はエネルギー源としてブドウ糖しか使えないので、ブドウ糖が少なくなると意識を失ってしまいます。
このように生存に必須の物質であるブドウ糖は同時に体の成分と結合して、その構造を変えてしまう。結合したものを糖化物質といいます。

身体の中でタンパク質と余分な糖質が結びつき、タンパク質が変性、劣化して、最終糖化物質(AGEs)を生成する反応をいいます。
身体の中で作られたAGEsは分解されにくく、体に蓄積されると、体内のタンパク質は本来の機能を失って、体内の正常な代謝も妨げてしまいます。その結果、全身の老化を進行させてしまうのです。

また、肌にとってコラーゲンやエラスチンは、ハリや弾力にかかわる大事なタンパク質です。また、コラーゲンや角質のケラチンはもともと透明ですが、糖化によって褐色に変化してしまいます。
透明感がなくなった、くすみがち、シミが増えたなどの肌の悩みは、実は体内の「糖化」が原因になっているかもしれません。

美容面だけでなく、心疾患、呼吸器系疾患、認知症や糖尿病にもつながってしまいます。
酸素もブドウ糖も私たちが生きてるためには欠かせないものですが、それが同時に生活習慣病や老化を起こす物質となります。

糖化を防ぐ生活とは?

空腹時に、甘いものやジュースをとらない
空腹時に甘いものを食べると、一時的に血糖値が急上昇します。どうしても!という時は、ナッツ類、胚芽小麦、玄米、チーズ、果物などを選ぶだけでも急上昇を抑えることができます。。

ベジタブルファースト
ご飯やパンが大好きという人も、まずは野菜を一口食べることを心掛けましょう。先に食物繊維を多く含む野菜やきのこ類を食べ、次に魚・肉などのタンパク質を食べ、最後にご飯などの炭水化物の順番で食べるのがおススメです。
またコゲができやすい高温調理になるほどAGEが増加することがわかっています。焼く、炒める、揚げるといった調理より、100度以上にならない、茹でる、蒸すといった調理方法の方がAGEは少なくなります。

食べたら運動
食後30分から1時間頃を目安に、ウォーキングなどの有酸素運動を行うと、血糖値が安定して、糖化のリスクを減少させることができます。部屋を掃除するや簡単なストレッチをするなど、身近なことでも構いませんので、体を積極的に動かすことが大切です。

水素は「糖化」にも活躍!

この「AGE」は水素にAGEの生産を抑制する効果があることが報告されています。


水素は「酸化(身体のサビ)」だけでなく、「糖化(身体のこげ)」にも有効であることが実験の結果として出ており、『抗酸化』『抗糖化』に期待ができます。

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