放置は危険!高血圧にはご注意を

放置は危険!高血圧にはご注意を

昨今、深刻な問題として注目されている生活習慣病の中に「高血圧」があります。高血圧を放置していると、動脈硬化を促進し、脳卒中や心疾患、あるいは慢性腎臓病などの病気に繋がります。
この高血圧の原因は、近年の欧米風のライフスタイルへの変化と、生活習慣の乱れや飲酒・喫煙・偏った食生活などが主とされています。

そもそも血圧とは?

私達の身体の中には血液が流れています。そして心臓がポンプの役割を果たすことで、身体の隅々にまで張り巡らされた血管に、新鮮な血を送り出すのです。
血圧は一般的には動脈内部の圧力のことを指し、血圧値は心臓から送り出される血液の量と血管の抵抗で決まります。

血圧を測ると、上・下2つの数値が示されます。
この2つの血圧の数値は、心臓の動き、つまり収縮と拡張を表しています。

上の血圧は「収縮期血圧」といい、心臓が収縮したときの血圧です。
下の血圧は「拡張期血圧」といい、心臓が拡張したときの血圧です。
健全な若年・中年者では135/85mmHg未満が目標です。

高血圧には二種類
<二次性高血圧>
腎臓、心臓、血管、内分泌系の異常が原因として考えられます。原因となっている病気をきちんと治療すれば、自然と血圧も下がります。

<本態性高血圧>
原因のはっきりしない高血圧を、本態性項血圧といいます。日本人の場合、圧倒的にこちらの数が多く、80~90%に昇ります。
もともと高血圧になる遺伝子的訴因がある人に、塩分の多い食事や飲酒、ストレス、運動不足などの環境因子が影響して高血圧になることがわかっています。

高血圧のメカニズムと動脈硬化

生活習慣の乱れ・悪化すると、「活性酸素」が増加していきます。
増加した「活性酸素」が体内の「不飽和脂肪酸」と結びつくと、「過酸化脂質」へと変化します。「過酸化脂質」とはコレステロールや中性脂肪といった脂質が「活性酸素」によって「酸化」したものの総称です。

活性酸素とは?
私たちは、呼吸により1日に500ℓ以上の酸素を体内に取り入れています。その酸素を使って、食事で摂った栄養素を燃やしエネルギーを作り出していますが、この過程で取り入れた「酸素の約1~2%分」が「強い酸化作用を持つ活性酸素」に変わるといわれています。
活性酸素は攻撃力が強く、体内に侵入したウイルスや細菌を退治するという大切な役割があるのです。白血球の一部が「活性酸素」の力を利用して体内に侵入してきた細菌を破壊してくれる、いわゆる「免疫力」を作り出してくれるのです。

しかし、その後「活性酸素」の研究が進み、大きく分けて善玉活性酸素と悪玉活性酸素の2種類存在することがわかりました。
「活性酸素」が増えすぎてしまうと細菌だけではなく自分の身体の細胞も傷つけてしまい、身体を酸化させてしまうという害があることがわかりました。

「酸素」はあらゆるものを「酸化させる力」を持ちます。

ナイフで切ったりんごの断面が徐々に茶色くなっていく、これが酸化の力です。
この「酸化」は人間の身体にももちろん作用します。その最もわかりやすい例が「酸化現象」=「老化現象」です。
これは体内の「活性酸素」が細胞をサビつかせ、機能を衰えさせるために起きる現象です。

高血圧は「動脈硬化」を引き起こす

動脈硬化の原因は、悪玉コレステロールを含む「LDL」の増加です。
LDLは、Low Density Lipoprotein(LDL=低濃度のリポタンパク質)と略称で、LDL(悪玉)コレステロールは本来、細胞内に取り込まれて、ホルモン産生、細胞膜の形成などの役割を担いますが、血中に多く存在すると血管壁に沈着、蓄積し、血管の壁で炎症反応を起こして血管の内壁を傷つけ、動脈硬化に起因する心筋梗塞や脳梗塞などの誘引となることが知られています。
このLDLが増えすぎると、それを除去しようと免疫力を作り出す「活性酸素」が活発に作用します。しかし「活性酸素」がLDLを酸化させてしまいます。
「酸化LDL」が増えると有害な「過酸化脂質」が増えてしまい、血液はドロドロになります。

本来ならば身体によいはずの「活性酸素」が逆に身体を傷つけてしまうのです。このうち特に攻撃性が高く毒性の高いものが「悪玉活性酸素」です。
血液がドロドロになり、血流が悪なると、血管が少し収縮しただけで血流がとだえて、その血管により酸素や栄養が送られている心臓や脳に症状が起こります。
最近の研究では、脳卒中は男女問わず、高血圧の影響が大きいことが明確になっています。

高血圧の自覚症状は?

高血圧は頭痛・動悸・息切れ・耳鳴りなどの症状があるものの、自覚症状がハッキリとしないため、自覚症状による早期発見は難しい病気です。しかしその一方で、簡単に発覚する病気でもあります。何故なら痛みなどの症状が出なかったとしても、定期的な健康診断や家庭での血圧測定によって数値として表れるからです。それが高血圧かどうかの指標になります。

「血圧が高め」とわかったら早めに受診し、治療を必要とする高血圧なのか、原因がどこにあるのかを知ることが大切です。
一般に血圧は、高齢になるほど高くなる傾向があります。

しかし、現代の日本では、30歳代、40歳代の比較的若い世代でも約半数の人が高血圧だとされています。高血圧の状態を長期間放置していると、それだけ血管の傷みも進み、いきなり脳卒中や心筋梗塞を起こしかねません。一度傷んだ血管は修復が出来ません。

若い世代は薬に頼らずとも、食生活の改善など生活習慣を見直すことで血圧を下げることが出来るので、早めに受診して、医師の指導を受けるようにしましょう。

高血圧に「水素」の出番

高血圧を防ぐには、まずは生活習慣の改善が第一ですが、体内に余分な「活性酸素」を留めておかないことも大切です。速やかに活性酸素を除去することが出来る抗酸化物質が「水素」です。
「水素」は分子が小さいため身体中に行き渡り、特に毒性の高い「悪玉活性酸素」を結びつくことで無害な水となります。

過酸化脂質が増えると血液はドロドロになり流れにくくなり、そうすると細胞の活動に必要な栄養・酸素が身体中に行き渡らなくなり、血管の柔軟性が失われて血管が脆くなります。
水素によって、予め悪玉活性酸素の増加を抑えることで、血液や血管の酸化を抑え、予防することが出来るのです。

特にストレスが蓄積すると一気に血圧が上昇して活性酸素が発生し、身体にダメージを与えます。なのでストレスが溜まってから「水素」を摂取するのではなく、日常的に「水素」取り入れる習慣を持つことが大切です。
「水素」を日常的に取り入れることで、血圧が正常値に近づいたり、症状が安定したという声も寄せられています。
毎日の健康に水素を摂り入れてみましょう!

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